京都のさくら


先週末、じさびさに京都にいきました。
最初にいったのは京都大学。
山中教授がおられるIPS細胞研究所により、吉田山から、桜の穴場を教えていただいた常忠神社にいきました。
残念なことに、満開までは少し間があるようでした。
帰りには定番の白川の桜をみてかえりました。
桜も咲く場所で情緒が違いますね。


IPS細胞研究所

京都大学IPS細胞研究センター、再生医学研究センターの一角にあります。
パーキンソン病などの神経難病、脳梗塞後遺症などの神経障害が再生医学で改善するのも遠くないかもしれません。



宗忠神社の桜

常忠神社参道の桜、あと2,3日あとだともっと美しかったと思います。



白川の桜2

白川の桜3


白川のさくら。水とのコントラストが素敵ですね。




白川の桜1

秋のしつらえ

もみじ


クリニックの玄関に秋のしつらえをしました。額縁を天満の”やまと”で買ってきました。
絵は今年亡くなった父の絵です。
日本人は紅葉が好きなようで、患者さんに喜んでいただいています。
皆様にみていただき、喜んでいただくことが、一番の供養になると思います。

虫かご



左下にあるのは患者さんにいただいた、竹の虫かごです。

虫


中には竹細工のころとろぎキリギリスをいれています。
クリニックにこられたら一度、ご覧になってください。

幕末の志士

 お盆ですので、墓参りを兼ねて京都の霊山護国神社にいってきました。
ここには幕末の維新に関与された数百人もの志士の墓があります。
多くのしかも、20代、30代の若者が、このような大きな改革を成し遂げたことに感心しました。特に江戸城の無血開城、大政奉還を成し遂げ、大きな内戦を経ずに革命的な改革を行い、
外国からの脅威から国を守った、日本人の英知はたいした4ものだと思います。
今、まさに同様の大きな変革の時代の変化を日本は迎えています。
一部の英雄だけでなく、国民すべてが覚悟ももって対処していかなくてはいけないのだと思います。

龍馬の像

坂本龍馬と中岡慎太郎の像

龍馬の墓

坂本龍馬と中岡慎太郎の墓

木戸孝允の墓

木戸孝允(桂小五郎)の墓

多発性硬化症(MS)と腸管免疫

 5月18日は名古屋国際会議場で開催された日本神経学会に参加しました。
朝の7時40分から夜の8時までのハードスケジュールでした。その中でも興味深かったのは国立精神神経センター山村先生の腸管免疫とMSの話でした。

 元々、MSは欧米に多く、日本を始めとするアジアには少ない。日本では北海道には比較的多いといわれていました。
それが、最近日本で患者さんが増えています。また、日本人でも欧米に数年在留した短期間にMSを発症される方がおられることがわかってきました。
MSと同様に日本で増加している消化器の疾病があります。クローン病や潰瘍性大腸炎などの免疫が関係する疾患です。これらも将来、現在問題になっているB,C型肝炎などの感染症に取って代わり、日本で大きな問題になるといわれています。

 MSや消化器免疫疾患の増加が日本人の食生活の変化、つまり、魚や海草などの海産物中心の食事から乳製品や動物性の蛋白中心の食事の変化によるものではないかということです。

 実際、食生活が変わると腸管の細菌叢が変化するそうです。細菌叢が変わると腸管の免疫環境も変化してきます。特に注目されるのがTh17細胞というリンパ球が増加することです。この細胞は最近、MSや腸管免疫疾患の発症に深くかかわっていることが分かってきています。

 ここでも古来の日本食の良さが見直されていました。

名古屋国際会議場

名古屋国際会議場

2011神経学会

講演風景


現場主義

鳥越さん

 先週末は大阪府の保険医協会主催の”今、報道のあり方を問う”とのタイトルで鳥越俊太郎さんの講演を聴く機会がありました。現在の日本の報道関係者は少しでもリスクがあれば、自ら現場には行かず、下請けのジャーナリストに仕事を丸投げし、自らは記者クラブにいて取材をしないことが多い、というような内容でした。そのために、真実を伝えることができていない。福島原発にも自らは入らず、フリーのジャーナリストに取材させているそうです。
それでは自らは現場に行かず、下請けに仕事を丸投げしている東京電力の役員とほとんど変わりがありませんね。

 これで、なぜ、いち早く被災地に入った管首相を非難できるのでしょうか?
管首相が歳費を全額返上したこともほとんど報道していません。
私は阪神大震災では自ら被災しましたし、避難所に診療にもいきました。池田付属小学校の事件でも死傷された子供たちのお世話をさせていただきました。
そのとき感じたのは、実際に被害に遭った人、現場にいた人、事件をマスコミで知った人では明らか後の心理状態、行動が異なるということです。当たり前のことですが、現場にいて感じるということと情報として知るということはまった異質なことだと思います。
情報として知ったということは、本当に知ったということにはならないと思います。
管首相が現地に行かれたのでは、市民運動家をして、現場がいかに重要かを知っておられたので、それを実行されたのだと思います。施政者としては当然のことだと思います。

 今の日本はマスコミを含め、すべての分野で自らが変革し、汗をかく覚悟が必要だと思いました。

 翌日は千里万博跡地にある、国立民族学博物館に”ウメザオタダオ展”にいきました。
梅棹さんを御存じない方も多いのですが、世界中をフィールドワークされ、日本の民族学に多くの貢献をされた方です。この方は現場を大事にされ、本に書いてあることは一切信用されず、実際に自分でみたり、聞いたりされたことのみを信用して、独自の文明論を展開されました。
私は65歳で失明されたときに阪大病院でお会いしたことがあります。
そのときに”私は今後20年分の仕事が決まっている。それをやりきらないといけない”とおっしゃっていたことが記憶に残っていました。
実際にその後、亡くなるまで、毎年10冊近くの書籍を発刊され続けられたことを知り感銘を受けました。

 私も医療という現場に留まり続けることが重要だと思いました。






梅棹さん 

大丈夫?

 大震災に罹災された方々にお見舞い申し上げます。
原発の件ですが、これまで私たちは”大丈夫”と説明されてきました。
私はこの分野の素人で、詳しいことは分かりませんが、この世には震災もあれば、戦争でミサイルが飛んでくることもあるだろうし、テロで爆破されることもあるだろうと思っていました。
”大丈夫”ということはそれらにも対応できるように準備できていると思っていたのですが、実際はそうではなかったようです。

 一般的に自分のことを”大丈夫”という人は実際には”大丈夫”ではないことが多いと思います。
アルツハイマー型認知症の患者さんは自分のことは”何も問題はない”といわれます。
自分が認知症ではないかと心配してこられる方はたいてい大丈夫です。
脳卒中などの大きな病気をされた方にも”これまでは健康で悪いところはなかった。”といわれる方がおられます。実際は悪いところがなかったのではなく、悪いところはあったけれど自覚症状がなかったので放置していた、と考えるべきでしょう。

 世の中には本当に大丈夫ということは滅多にないと考え、注意、予防をすることが重要だと思います。

インフルエンザがブレークしています。

  先週の終盤から今週にかけ、発熱患者さんが急増しています。
半数くらいがインフルエンザAが陽性ですが、残りの検査陰性の患者さんもインフルエンザの
可能性が高いように思います。
20代から40代あたりの患者さんが多いように思います。

 現在のインフルエンザAの患者さんの約7割が、昨年流行した新型インフルエンザだそうです。
ワクチンを打っておられない方は免疫がまったくない可能性が高いので非常に感染しやすいし、
重症化する可能性も高いと思います。

 昨年、あれほど騒いだのに、ワクチンを打っておられない方が多いのは残念です。
”のど元過ぎれば、、、”ですね。
感染症に対してはすべての人に危機管理意識が必要だと思います。

 今となっては手洗い、マスク、人混みを避けるなどの予防の徹底と発熱すれば早い目に医療機関を受診することが必要と思います。

 当院に受診される際は電話でご予約をとっていただくようお願いします。
当院では発熱患者さんは入り口から診察が終わられるまで、他の患者さんとは完全に接触されないよう、考慮しています。
スペースに限りがありますし、混雑することもありますので、予約時間どうりに診察できないこともあります。その節はご容赦いただくようお願い申し上げます。

肺炎の恐ろしさ

  最近、肺炎の恐ろしさを身近で経験することが多くあります。
肺炎は病気自身も生命を脅かすことがありますが、それよりも高齢者や
脳卒中、パーキンソン病などの神経的基礎疾患をお持ちの患者さんにとり恐ろしいことがあります。
それは、肺炎により入院するとベットの上の生活になることです。
点滴に24時間つながれ、身動きができなくなることです。
食事もテーブルでなくベットの上で食べないといけないことです。
高齢者や神経疾患の患者さんはそれだけで足が弱って歩けなくなります。

 食事もちゃんと椅子に座って食べなければ、食事が気管に入って肺炎を悪化させます。
肺炎が重症だと、絶食になることもあります。
この状態が1週間以上も続けば栄養障害などでさらに歩けなくなります。
重症な方は嚥下ができなくなって、胃にチューブを入れて栄養を入れる、”胃瘻”と
呼ばれる手術を受けるはめになります。

当院の患者さんが肺炎で入院されると半分近くの方が帰ってこられません。
寝たきりや嚥下障害になり、長期療養型の病院に転院されたり、中には亡くなられる方もおられます。

 そのような、理由で当院では肺炎のリスクの高い方には肺炎球菌とインフルエンザのワクチンを
強くお勧めしています。

日本脳炎ワクチンについて

  当院では日本脳炎ワクチン2期(9歳から13歳未満)の接種を行っております。
日本脳炎は患者数は減っていますが、一度罹患すると、特別な治療がなく、死亡率15%,命が助かっても約半数に重篤な後遺症を残す、恐ろしい感染症です。

 ワクチンの有効性は非常に高く、免疫ができると病状が重篤化することはほとんどありません。
従来のワクチンは副作用の問題で数年に渡り積極的な接種がひかえられてきました。
そのためにワクチンの接種を受けておられない子どもさんが多いことが問題になっています。

 この度、細胞培養による安全性の高いワクチンが接種できるようになりました。
1期の接種を受けておられない分も2期に相当する年齢であれば、まとめて接種(計4回)できますので、是非、接種されることをお勧めします。

 尚、当院では1期(6か月〜90カ月未満)の接種は行っておりません。お間違えのないように御注意ください。

8月の京都

 8月7日、8日は久しぶりに京都にいき、”ほっこり”しました。
京都は春秋が人気がありますが、私は観光客の少ない、夏冬の京都も好きです。

 特に盆のシーズンは町のあちこちで亡くなった方をお迎えする行事があります。
今回は昔、葬送の列の通り道であった六道の辻にある、六道珍皇寺にいってきました。
ここでは六道参りといって、迎え鐘をついて亡くなった方をお迎えする行事が行われていました。
このように亡くなった方を思い出してお祭りすることは残されたものにとって大切なことと思います。

 パーキンソン病の方は亡くなったご両親やご兄弟などの幻覚をよくみられます。
幻覚で亡くなった方を見ても恐ろしいことはなく、むしろ懐かしく感じると言われます。
これもお盆行事と同じような感覚なのかもしれません。

 このあたりの清水寺や六波羅密寺でも同様な行事が行われていました。
帰りにはこのあたりの名物、”幽霊子育て飴”を買って帰りました。
これは亡くなった臨月の女性が墓場で出産し、子供にあげる飴を買いに幽霊になって店にきた。という由緒のある飴です。近年の子供を虐待するお母さんに食べさせるといいかもしれません。

 夕方は生まれて初めて、鴨川の川床で食事をしました。京都在住の友人とです。
料理は”京風タイ料理???”。京都の人はおばんざいなどは日ごろから嫌ほど食べているのでこのような料理が好みなのでしょうか?
空は青く、さわやかな川風が吹いていい気分でした。

子育て飴
幽霊子育て飴を買いました。”それらしい”お店です。



 翌日は京大博物館の行事に参加、その後は京都市美術館で“ボストン美術館展”を観賞したあと、清水寺にいきました。そこでは”六斎念仏”が演じられていました。
これは空也上人の”踊り念仏”から進化したものだそうです。
このような行事が今日まで伝承されていることは素晴らしいことであり、京都の奥深さを実感させるひと時でした。

六斉念仏2

六斎念仏、鬼と獅子でしょうか?
六斎念仏1 

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